高脂血症

高脂血症について

  • 高脂血症は脂質異常症とも呼ばれており、血液中にコレステロールや中性脂肪が多い状態を指します。とはいえ、コレステロールは胆汁酸やホルモンのほか細胞膜を作るうえで大きな役割を担いますし、中性脂肪は身体に必要なエネルギーを蓄える上で欠かせない存在です。
    そのため、コレステロールや中性脂肪をゼロにするのではなく、身体内に適切な量が存在するようにコントロールすることが重要です。当院ではこのような知識を踏まえて食事療法や運動療法をアドバイスしつつ、必要に応じて薬物療法も提供しています。

高脂血症にはどんな症状がある?

高脂血症自体の症状はほとんどありませんが、高コレステロール血症や原発性高脂血症であれば、皮膚に黄色腫が出ることがあります。また、高カイロミクロン血症に由来する肝腫大や、角膜輪(黒目のふちに白い輪が見える症状)が現れることがあります。

高脂血症の原因

01

高カロリー・高脂質な食事

02

運動不足

03

遺伝的な素因

04

他の病気や薬の影響

脂質異常症の最も多い原因

脂質異常症の主たる原因は、日常の運動量の不足と、高脂肪、高カロリーな食事が多いことです。脂質異常症の80%程度は生活習慣病とも言われていますので、脂質異常症の予防においては、食生活の見直しと適度な運動を生活に取り入れることが欠かせません。脂質異常症の発症には遺伝的要因も絡みますが、過食や高脂肪の食事、運動不足や肥満が状態を悪化させることを知りましょう。
現代の日本では食事の欧米化が急速に進んだことで、肉の摂取量が以前より大きく増えています。そのため、エネルギー過多で高コレステロールな状態になりやすいうえに、就労環境の変化で運動量も大きく減っています。これらの要因から脂質異常症に加えて、高血圧症や糖尿病などの生活習慣病にかかる人が増え、それに伴う疾患のリスクが増大しています。

高脂血症の主な治療法

食事療法

食事療法は生活習慣病の治療で重要な位置を占めています。カロリー摂取や塩分量を適正化すること、バランスが取れた食事を心がけること、1日3食規則正しく食べること、などが基本です。栄養バランスについて詳しく述べると、3大栄養(たんぱく質、炭水化物、脂質)に加えて、ビタミンやミネラルをしっかり取ること、主食、主菜、副菜を適切に組み合わせることなどが重要です。
近年は欧米の影響を受けた食生活が浸透しているため、乳脂肪や脂肪製品の摂取が増えていることなどが懸念されます。正しい知識に沿って食生活を見つめ直しましょう。

運動療法

日々の生活に適度な運動を組み込むことで、生活習慣病のリスク低減、状態改善が期待できます。また、運動療法とあわせて食事の習慣を見直すことで、身体にプラスの連鎖が生じるので、ぜひ運動療法と食事療法はセットでお考え下さい。
適切な量の運動を続けると、血圧をコントロールしやすいですし、糖尿病や脂質異常症の状態改善も期待できます。また、ストレス解消や肥満の緩和のほか、動脈硬化や心疾患の予防にも有効です。
ただし、疾患の状態によっては運動を制限すべき場合もあるので、ぜひ医師のアドバイスを受けてください。

薬物療法

生活習慣病に対して、薬物療法は食事療法と運動療法に次いで行う治療方法です。
高脂血症に対しては、血中の中性脂肪とコレステロールの値を正常化する薬剤の投与を検討します。投与する薬剤は状態によって異なるので、薬物療法は必ず医師の診断を受けたうえで進めましょう。

診療時間 日/祝
9:00~12:00
13:00~17:00 往診 往診
18:00~20:00

※定期的な往診は水曜日と金曜日の午後に行っています。
症状や経過で必要があれば往診日以外でも往診いたします。

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